10年前、
「チーズはどこへ消えた?
当時は感銘のあまり、販売戦略?といった疑問も持たず(笑
著者の薦めるまま友人3人に、その本を贈った記憶があります。
何の因果か、読み終えた翌年。
ある有名な事件がきっかけで本社が倒産。子会社で役員まで勤めあげた会社も連鎖倒産。
社内で業績を上げる為のチーズ探しのはずが、倒産後「自分が食べていく為のチーズ探し」になりました。
以後、
数年間の紆余曲折を経て、一筋縄ではいかないものの、たくさんのチーズを見つける事ができました。
あの時にあの本と出合っていなければ、チーズ探しはまた違った経緯を辿ることになっていたでしょう。
素直に著者に感謝したいです。
そして今回の作品が
「頂きはどこにある?」スペンサー・ジョンソン著

ふと立ち寄った書店で並んでいたので、躊躇なく手に取りその日のうちに読み終えました。
<書評>
著者スペンサー・ジョンソンは心理学の学位を取得した医師。
ハーバードビジネススクールの名誉会員でもあります。
著書は世界47言語に訳され累計4700万部に達するとの事。
内容は、前著が「変化に対応する」という事だったのに対し、今回は「人生の山と谷」にいかに対応するかというものになっています。
総じて自己啓発的な要素は含まれていますが、ストーリー形式で説教くさくは感じないと思います。
・・・正直に申し上げると・・・
人生41年もやっていれば、この本の中に出てくる事は目新しい内容ではありません。
しかしながら、忘れてはいけない、おざなりにもできない、ものすごく重要な事が書かれていると思います。
今回も私の中にリンクされるものが多々ありました。
ここ数年、自分の中で抑えてしまっているものを解き放つ良いきっかけになると思います。
<概要>
谷間に住む不幸な若者。
彼は、まだ見ぬ世界を求めて必死で山の頂きへと登り、そこで不思議な老人に出会う。
老人が教えてくれたのは、「山と谷の対処法」
仕事と人生における良い時期と悪い時期を思いどおりに操るスキルだった!
<言葉>
◇どこでも、誰にでも、かならず山と谷がある。
◇山と谷はただ順境と逆境のことをいうのではない。外部の出来事を心の中でどう感じ、どう対処するかということでもある。
◇山と谷はつながっている。今日の順境で過ちを犯せば明日の逆境を作り出す。そして、今日の逆境で賢明な事を行えば明日の順境をつくり出す。
◇外部の出来事は必ずしも思いどおりにはならない。しかし、心の中の山と谷は考え方と行動しだいで思いどおりになる。
◇谷から出る道が現れるのは物事に対する見方を変えたときである。
◇逆境に潜む利点を見つけそれを活かせば谷を山に変えることが出来る。
◇山からすぐに落ちてしまう一番の理由は傲慢である。それは見せかけの自信にすぎない。谷からなかなか出られない一番の理由は恐怖心である。安楽そうに見せかけてはいても。
◇次の山に到達するには自分の具体的なビジョンにしたがうことだ。きわめて具体的で、綿密で、喜んで実現する努力ができるようなよりよい未来を満喫している自分を思い描こう。
◇自分なりの具体的なビジョンにしたがえば山を作り出すことができる。恐怖心は消え去り心穏やかになり、うまくいくようになる。
◇自分のエゴを捨てれば、すぐに谷から抜け出すことができる。仕事ではより有用になることによって。私生活ではより愛情深くなることによって。
・・・つづきは「頂きはどこにある?」
実は、この手の本は20才の頃、かなり読みあさりました。
そんな中「人生を真剣に考えるなら、こんな本を読んでいる場合ではない」という主旨の本を読み、縁遠いものになっていました。
そして今、ちょっとした縁で、またスペンサー・ジョンソン氏の著書を手にとる事に。
巻末にあるとおり、当日誌上で敬意を持って伝えさせて頂きました。

10年前は友人に贈ったのですが、タイミングが判断しがたいので今回は贈りません。
このページにたどり着いた方が、この本に縁があり、結果として伝える事になるとすれば、之幸いでございます。